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Notice to all of used Quantum users.


OH価格表

OH依頼書


2011年10月01日
国産車用の中古部品をお買い求めになられるお客様へ
株式会社クアンタムジャパン
代表取締役 嶋仲直樹

昨今流行の中古部品や、中古車に装着されていたという二次的な流通に対して、弊社(クアンタムジャパン)が業務を開始した1996年当時、今ある中古部品マーケットの形成は全く想定していませんでした。
なぜならば、ダンパーは世界中の一致した認識や価値観の元、この商品は消耗品であり、メンテナンスまたは交換の必要な部品という大前提があるからです。

このことは、1995年の対米貿易摩擦の際に、当時の通産省が告知した公式文書にも明らかです。
米国のテネコ・オートモーティブ(モンロー)を例に取り、サスペンションを重要保安部品から除外し、消耗品として純正以外のダンパーへの交換を正式に認められ、その延長線上に現在のマーケットが確立されました。
その恩恵は、最低地上高のルールさえクリアすれば、ダンパーは消耗品なので自由に交換できるという解釈です。

このように、消耗品であるダンパーを消耗品として扱うか、または、消耗品だからこそオイル交換をしてコンディションを保つのかは、新品の商品を買ったお客様だけが選択できる特権です。
もちろん、新品から御購入いただいた後、定期的なメンテナンスされている商品であれば、多少古い商品でも十分ご使用可能とは思います。
事実、私のW210 E55は2002年にクアンタムに交換後16万キロを超えましたが、3年に1回のオイル交換だけで現在も現役です。もちろん、シリンダーの摩耗は1G状態のところだけはっきりと確認できますが、ストリート用の乗り心地としては、1G付近だけがフンワリしていて、個人的には気に入っています。
しかし一般的には、コンディションが曖昧な中古部品を購入すると言うことは、購入する方がそのリスクを負担すると言うことであり、中古車同様、1年落ち〜3年落ちの商品に限り検討すべきではないかと考えています。
例えそれがポルシェの純正ダンパーであったとしても4万キロ〜5万キロ(使用状況にもよりますが・・・・・)で交換が必要になることからもあきらかです。

使用年数や走行距離が解らないような中古部品は、オイル交換もオーバーホールもされずに使用されたと言う前提で検討する必要があります。
当然、消耗部品は全て交換しなければならなくなり、もはやメンテナンスというよりレストアとなってしまします。
旧車をレストアするとどうなるか?
交換部品や工賃がかさみ、新車を購入するより高くなってしまいます。

この様に、メンテナンス歴のはっきりしない商品につきましては(特に6年以上前の商品)、トップマウントやスプリング等の付属品を有効利用し、ダンパー単体で新品購入していただいた方が、結果的には御得かと思います。
国産車用中古部品の御購入を考えておられる方はご注意ください。

以上