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Maserati meets Quantum

Maserati


Quantum

Quadram

MASERATI Quattroporte


unique in the field of luxury saloons.
Comfort Spec’ and Touring Spec'

QRS (Quantum Racing Suspension) から マセラティ・クアトロポルテ 用サスペンションキットが発売されました。
低圧ガスモノチューブ構造の T5-RSダンパーをベースに、ハイパコ・スプリング(またはアイバッハ)と純正TOPマウントを流用してキットにしています。
減衰力調整式 T5-RS は、オーバークォリティと言われた名機。
シリンダー内に固定されたセカンド・ピストンを装備し 3bar〜8bar の低圧ガスモノチューブ構造になっています。

QRS ではこれまでもビトルボ系車両に適合したサスペンションキットを販売してきました。
そして、3200GTから派生した 4200 クーペ、カンビオコルサ、グランスポーツと歴代のモデルを全て網羅。 今ここに 新世代 QP(クアトロポルテ)を発売するに至りました。

車両重量2tを越えるクアトロポルテの開発は、当初苦労をするのではないかという心配がありました。それというのもトランスアクスルを備えるカンビオコルサは、意外にも、リアの乗り心地を確保するのがむずかしく、車重の割に減衰力を弱く設定する必要があったからです。


しかし、トランスアクスルを捨て、極端なフロントミッドシップとなったクアトロポルテは、意外にもあっさりと、違和感のない普通な仕上がりになりました。



スカイフックに対応したインジケーターキャンセラーも完成です。
前後ダブル・ウイッシュボーンを採用しているサスペンション構造は剛性感たっぷりで、純正できになるフワついた感じや、バンプラバーに当たって揺り返す違和感は QRS に交換することによって解消されます。
北米市場を意識したサスペンションジオメトリーから来るセッティングの方向性は、系列のフェラーリよりもメルセデス・ベンツに近い。(重心とロールセンターの相関関係により)
にもかかわらず、出来上がってみると意外に走れる仕様。

やはり、49:51の重量配分は伊達ではないと感じさせられます。
あくまでもラグジュアリ・サルーンとしての高級感ある乗り心地を確保しつつ、高速道路の安定性を追求しました。
ホイールベースが3mを越える4ドアセダンとは思えないハンドリングは、マセラティ独自の世界観を際立たせます。